絵の中にいる、「小さな」自分。
長女が感じる、「存在の耐えられない軽さ」
長女は、定型発達。
しかも、学校教育にぴたったりはまっている子です。
字も美しく書け、手先が器用、絵も人並みに描ける、物もなくさない、忘れ物もない。
いわば、長男と真逆。
ドラえもんとドラミみたいな関係。
そうなると、母、あまり構ってやってあげてれてない、放置状態になってしまうのです・・・。
絵画作品、学校表彰されたものの・・・
そんな彼女ですが、昨年の小2のとき、学校の図工での作品が、賞をとり、表彰されました。
母、もちろん、うれしかったです。
うれしくない母なんていないです。
・・・ですが!
この絵には、長女の心に抱える問題を感じたのです。
どこかわかりますか・・・?
答えは・・・
↓
↓
↓
人物が小さいのです。
しかも、表情が見えない。後ろを向いています。
それも、自分ばかりでなく、他人も。
おそらく、この絵が評価されたのは、現実とファンタジーの融合がユニークなところ。
- 望遠鏡からみた月を写実的に描いていること
(写真に写ってませんが、月にはティコや、コペルニクスの巨大クレーターがちゃんと描かれています) - 写実的な一方で、織姫・彦星や月のうさぎなど、想像(ファンタジー)が描かれている
ここがおもしろかったんだと思います。
しかも青が下地の中、黄色やオレンジなど、映える色彩を選んで描いている。
星をカッターで切り取るのも手先の器用さが求められて、難しかったと思います。
構図もおもしろい。
これら、全部、褒めていい。
っていうか、すばらしい。
けれども、本当は、親としては複雑な気持ちにならないといけない絵だと思うんです。
長女が抱える心の問題を映し出しいてるんです。
ほおっておかれる存在が、自己肯定感を低くする?
長男は、いろいろ大変なところもあり、しかも、一番目ということもあって、親としては力が入ります。
そうなると、長女には自然に力が入らなくなる・・・。
これが、
- 自己肯定感が低くなっている
- 他人への興味・関心も薄くなっている
と。
大げさに言えば、彼女にとって、自分も人間も、それほど関心がないものになってしまっているんです。
きちんと接したら・・・「自分の姿」が大きくなった!
この日以来、長女に、ちゃんとかかわるように心がけました。
2人きりで話をする機会を多くしたり、長女のちょっとした変化でも声掛けしてみたり、不機嫌な様子だったら些細な話でもいろいろ聞くようにしました。
すると・・・。
なんと・・・!!
3か月後の自画像では、自分の姿が大きくなっていました。
手ごたえあり!
ただ、目がまだまだ小さく、自分に自信がなさそうです。
このまま、続けてゆこうと思いました。
実は、この絵の指摘は、私の母から受けました
実は、この絵への指摘は、私の母から受けました。
母は、長年、小学校低学年を担当することが多かったベテラン教師でした。
数多くの子どもを見るにつけ、こうした目利きが身に付いたんだと思います。
母から言われたことは、これです↓
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子どもの行動や様子ばかりでなく、作品や作文を見るのも、大切。
特に、写実的でない絵画(記憶の中の風景を描く絵画)や、感想文は、要チェック。
また、どうしても、親は、点数や賞など「結果」のみを見がち。
数字や賞は、記憶にしっかり根付きやすいものだから、囚われやすい。
本人そのものばかりでなく作品や作文の中身などもしっかり見守ること。
結果に囚われずいろんな視点から見てみること。
こうして、いつも見守ってあげてることが大事・・・
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私に気づきを与えてくれた、母には感謝です。