発達2児と定型2児。4児の母のつれづれ

4児の母です。子どもたちをどう伸ばすか、育てるとはどういうことか、つれづれなるままに書き綴ります。長男・高専2年(書字障害、のび太)、長女・中3(不安気質な定型、出来杉)、次女・中1(コミュ力高く、情緒安定しまくり定型。ドラミ)、次男・小3(支援級、知的なしASD、バケラッタ)。

wiscⅣを受けてきた

また、ひさびさのブログです。


次男、支援級申請のため、発達検査を受けてきました。

結果は・・・言語理解↑と処理速度↓で55も差異がありました。
全体平均は、特に問題のない範囲。

各項目の上下は、処理速度が一番低いだろうし、言語理解が高いだろうな、と思っていたので、想像通りでした。

ですが、数値としては、言語理解がここまで高いとは思わず、全体もそれなりに高かったので、予想より上を行っていました。


日頃から、たしかに喋る言葉・内容と、行動に、ちぐはぐ感を感じます。

とはいえ、これは強みにもなりうるので、今後、どういうものを伸ばしてゆけるか、模索してゆこうと思います・・・!

書字障害の長男。手書きの卒業文集は、トレース台とワード文書と原稿2倍拡大

書字障害の長男が6年生のとき、苦労した一つが、手書きしかダメな卒業文集」!!

 

まさかの自筆!!手書き!!
難易度、たっか!

 

だいたい卒業文集というものは、12月冬休み前に校了となるらしいのですが、校了3日前に、「これ見て」と、とてつもない悪筆の校了原稿を持ってきたのです!
そもそも、文字サイズは、文庫本サイズですか?8ポイントですか?と思ってしまうくらい小さい。
長男は、小さい文字は、書けないし、書いたことがないし、ほんとに読めないのです!

 

母、びっくり仰天!

「これはまずい・・・」「もし50年後くらいに、まさかのノーベル賞とか獲ったりして、『小学6年生のときの文章』とメディアに出ることがあったら・・・だってイチローとか出回ってるしさ・・・」(あるわけない!)

とあれこれ妄想し、考えた対策がこちら↓

 

悪筆対策

  • 原稿は2倍拡大で書く(先生からOKいただく)
  • ワード文書をトレースする(教科書体が正統派で美しいかな?)

 

結局、ワード文書を原稿用紙の仕様にレイアウトするのが難易度が高く、母が書いてそれをトレースする方が早いとなりました。

 

そして、時は流れ、高校生になって・・・。

レポートが自筆でないと単位が取れないということがありました。

今回は、ワード文書でトレースしようということで。

 

トレース台を買いました!じゃーん!

ほんと、考えに考えた挙げ句、これしかないと、トレース台をアマゾンで購入しました。A4サイズのLEDトレーサーです(サクラ注意!サクラチェッカーで確認のこと)。

 

試しに、地図を普通のA4コピー用紙に透かせてみたのですが、こんな感じで、やすやすとトレースできます!

 

書字障害のみなさーん!
いいですよー!

 

6年生長男、鶴5100羽を授業中に折る

小中と、通常級に在籍した長男ですが、6年生のとき、授業中や休み時間に、5100羽の折り鶴を折っていました。

しかも、大々的に折れないので、普通の折り紙を8分の1サイズにしたものを折ったという凝りよう。

 

祖母が、それにとても感心し、千羽鶴にしたのがこちら。

「授業中とかに折って!(怒)」とかなりそうですが、私もかなり慣れてきたので、この程度では驚きません。そもそも、授業内容は頭に入っているようでした。

 

ここは、逆に

「手先の巧緻性がアップするから、エライ!」

「根気強くよく頑張った!」

と笑って褒めたりもしました。

 

授業への不適合を、自分から方法を見つけて適応したことは、あっぱれと褒めてやりたいです。

 

懇談会や面談のたびに、引き出しを開けると、あふれんばかりの大量の鶴が!
最後の懇談会は、ジップロック持参で回収しに行きましたよ!!

 

ちなみに、この千羽鶴、とある選挙の選挙事務所で飾られました。

中3受験生、龍安寺石庭になる

中3長女、内申ほぼオール5という、なかなかのドラミちゃん系女子なのですが、生来の不安気質を抱えていて、何かと不安になる女子なのです。

 

例えば、

「数学できない、どうしよう」(8割正解)

「明日の英語のスピーキング、やばい」(発音きれい)

など、枚挙にいとまがないです。なぜにそんなに不安になって短所を見つけだせるのか・・・なかなかの短所発見名人っぷり。

悩みは夜中10時くらいから、言い始めるのもお約束。母、待ってました、とひたすら傾聴したり、アドバイスをするわけです。

 

不安気質は、もう気質なので、生涯付き合うしかなく、うまくやっていかなくてはならないのですが、3年生を前に

 

「私、塾に行ってないから、できないんだ⤵️」

「塾に行けば、もっとできるはず⤵️」

 

と、塾に行けばタラレバ発言が増えてきました。

 

はい、塾に行かせてなかったんです。しかも、通信教育もせず。

長女の調査では、クラスのほとんどが塾に通っているとかで、さすがに探して通うことにしました。

 

課金スタートです!

バサバサバサ(お札が飛ぶ……)

 

が、しかし!!

いざ、通ってみると、あれ不思議。

 

いろんな学校の課題ややりたいことをする時間がなくなり、疲れ気味で風邪を引いたり、体調不良で学校を欠席したり……なんだか本末転倒になりました。

 

そう!

 

長女は、何でも風呂敷を広げてしまったら、ダメなタイプなのです。一つのこと(特に学校の何か)に真剣に取り組んで、考えを深めて、成長するタイプなんです(知ってたけどさ)。

 

本人も気付いていて、これはだめだと言い始めました。

そして、何度も話し合い、塾や通信教育は、すべて退会することにしました。

 

長女は、龍安寺石庭なのです!!(長女、修学旅行に行ったばかり)

平安時代あたりから池に島やら橋やらと複雑な庭へと進化し、周り回って、室町時代にシンプルに戻る・・・。

まさに、長女は、龍安寺石庭。

 

塾なし進学校という子は、必ずしも塾なしでも入学できる子ではなくて、「塾があるとキャパシティいっぱいになるから行けない子」も中にはいるのかもしれません・・・。

 

また一つ、新たな視点を、子どもから学びました。

 

長女の書き初め!

会話でなく、絵本から言葉を獲得する次男

次男の過去の話です。

保育園時代は、療育園(週1・親子通園)や児童発達支援(週1)などを使って、「少しでも普通の子になれば」と、必死でした。

母である私が、病んでいたせいもあるのですが、「自分がどうにか頑張れば、伸びるかもしれない」と信じていたのもあります。

 

今から思えば、本当にそれが成長につながっていたかどうか疑問ですし、ABテストのように検証のしようがありませんが、多分、いや、直感的に、これは合っているだろう、と思うことがあります。

 

それは、

次男は、「本から言葉を獲得している」です。

保育園の帰り道、図書館があるのですが、年中と年長の2年間、結構な頻度で、絵本を読み聞かせしました。3歳のころから、本への興味が強いように感じたからです。

1日2冊~5冊、30分~1時間はしていたかもしれません。おかげで、本を読む速度が早くなりましたし、語彙力が増えました(中1レベル)。ただし、それをどういうシーンで使えばいいかとかは、社会性が低い分、アンバランスな感じです。

 

ですが、これらは、もともと本人のもっている資質ありきで、たまたま母の方向性が一致して、花開いたものと思っているのです。

母の頑張りとか、関係ないのです・・・。

 

できないものは、どうあがいても、できない。

レディネスが揃ってないと、成長しないんですよね・・・。

これを、「DNAには勝てない」とか言ってます 笑

 

療育で必死になっていたあの頃の自分に、「頑張ってできなくても、自分のせいじゃないよ」と伝えたいです。

 

年長の頃。宮沢賢治が大好きで、何度も何度も「注文の多い料理店」を読み聞かせしました。名作は、子ども心にも刺さるのだと、改めて思いました。

裏返しの洗濯物は、そのままで

何度いっても、治らない長男の洗濯物の癖。

 

それは、「裏返し」

 

でも、いいことに気づきました!

裏返しのままだと、2サイクル目で、自然に表になっているのではないかと。

 

さすがにシャツは元に戻っていましたが、下着と靴下については、こうなりました。

 

1日目、しっかり裏で洗濯

2日目、裏のまま着ているのを発見

3日目、ちゃんと表に戻ってる!

大成功!!

 

2日に1日は、ちゃんと着ている、つまり50%の高確率で正しいということで、めちゃくちゃOKです!!

「クラスでの障害児の世話役、しんどかったさん」に、勇気を!

障害者ネタのヤフーコメント等で、

「昔、クラスで障害児の世話役をさせられてて、嫌だった」

というあるある話。

 

数年前のうつ病だった私は、

「そうだよね、ごめんなさい、うちの次男も世話をかけてますかねぇ・・・(テンション↓)」

と弱気な気持ちにさせるものでした。

 

ですが、はっと気づいたのです!!

 

本人が「限界です、助けてください」と他人を頼る勇気を出せないことが、本当の問題では?と。

 

これは、障害のあるお友達の問題ではなく、本人の問題では?

と思ったのです。

 

世話役となる子は、生まれつき、「しっかり者」で「心優しい子」であることが多いと思われます。

社会性もあって、情緒も安定している子です。私のような発達界隈のママが羨望の目で見てしまう、憧れる子です。

そういう子だからこそ、これをチャンスに。

(1)「これ以上、世話をできない」と自分の限界に気付いて、

(2)勇気を出して、他人に頼ること

を学ぶべきと思いました。
ほんと、これができれば、社会性がさらに伸びそうです・・・。


かつての私もそうでしたが、これを聞いたら親としては、「世話係ばかりで、自分のことができないじゃない!学習の保証は!?(怒)」と違う方向に考えたと思います。


ですが、ここは、

 

(1)自分の限界がわかるようになってエライ!と褒め、

(2)頼れる人を見つけて、頼りなさい

というアドバイスをしたらいい!と発見しました。


で、実践する機会が、先日、やってきました!!

 

次女のクラスに、そういう子がいました。

「頼られているんだよね・・・」と愚痴る次女に、アドバイス

 

すると、次女は「自分の気持ちとの付き合い方がわかったし、自分のできる範囲で、力になりたい」と一歩進みました。

頼るのが下手な次女に、頼るという勇気を学ぶ絶好の機会でした。

クラスのそのお友達の存在に感謝した瞬間でした。

 

 

インクルーシブというのは、こういうことなのかもしれません。