得意なものがなければ、本人の行動特性を考えて、ちょっと後押し!
得意なもの、好きなものの共通点
得意なもの・好きなものを探すのには、いろいろ試行錯誤しました。
まだ3年生の頃で、幼かったためでもあります。
今、得意なもの・好きなものは、これらです。
・ルービックキューブ(ベストタイムは25秒)
・スクラッチ(プログラミング)
・電子工作(ラズベリーパイなど)
・元素の本を読むこと・調べること
共通点は、「鉛筆をもたないこと」。
これが一番のポイントでした。
それがわかる前は、「ちょっと鉛筆を使うことを得意なものにさせたら、ちょっとは書字がよくなってくれるかなー。一石二鳥だしなー」とよこしまなことを考えていたんです。
違っていました。
というわけで、失敗例を挙げます。
「好きにならなかったもの」はこれ
・数独
「数字」が好きだったため、数独をすすめてみました。
一瞬でダメでした。
理由は、タテ・ヨコの眼球運動が苦手だからです。よくよく考えたら、数独は、高度な眼球運動を求められます。
数字は好きなのですが、特性には合っていませんでした。
・皆書き
これもダメでした。鉛筆を使うからです。
まずは、先生からの薦めで、教科書の中の小説から取り組みました。
すぐさま挫折。
ならば、大好きな小説ならいけるだろうと、ムーミン谷の単行本にしました。
単行本は、文字が小さいので、拡大コピーしての、皆書き。
少し長続きしましたが、次の興味あることが出現してきて(ルービックキューブ!)やめました。
・クロスワードパズル
これも大好きでした。「週刊文春」のクロスワードを喜んで解いていました。
そこで、パズル本をプレゼントしましたが、やっぱり数独と同様、眼球運動が弱く、目が疲れるようなのです。
ときどきしていますが、あまりドハマリするようなことはありませんでした。
好きな物の探し方は、「行動特性」がヒント。最初は自分もやってみた
これらの失敗から、もう一度、ふりだしに戻って、長男の行動特性から長所を考えてみました。
<行動特性と長所>
フローチャートが好き
・小1の頃に、矢印を使って製品ができる行程の本を、ノートに書き写していた
・幼稚園の頃は、ごみ処理場の灰になるまでの過程が大好きだった
・自分ですごろく盤を書くこともあった
数字が好き
・円周率を覚えるのが好き
・数字遊びをしている
立体工作が好き
・未完成の車やショベルカー等、いろいろある
・レゴが好き
さまざまな図鑑が好き
・長時間、読みふけっていて集中力がある
・難解な漢字が読める(ただし書けない(笑))
・雑学の知識量が多い(ただし書けない(笑))
地図が得意
・地図をもっていれば、見知らぬ土地でも迷子にならない
・日本の地理の知識が深い(ただし書けない(笑))
元素が好き
・記号で単純だから
・分子の立体形が好みらしい
ここから、考えたのが、これら3つ。
解法は、フローチャートそのもの!
立体好きにはぴったり!
鉛筆なし!
天文(望遠鏡で天体観測&撮影&投稿)
図鑑の雑学の応用。
鉛筆なし!
母も好き!
自転車での冒険
楽しい!
遠出しても、ちゃんと自宅まで戻ってこれる!
鉛筆なし!
このうち、ルービックキューブと、望遠鏡は、本人が存在を知らないので、少し後押ししました。
ルービックキューブ。まずは母自らがチャレンジ
まず、ルービックキューブは、購入後、ネットで解法をプリント。まずは、私が数時間かけて仕上げてみました(めっちゃ大変・・・)。
好きになるものは、すごいです。
私は、一回しか本人の前で全面をそろえてはないのですが(しかも数時間かけて)、長男はドハマリし、プリントしたネット上の解法を覚え、独学で習得してゆきました。
後押し成功!
望遠鏡は、母が楽しみました
次の天文は。
私が小学生の時に使っていた望遠鏡を実家から宅急便してもらいました(買うと高いし!)。
本人には、望遠鏡の道具の扱い、さがし方、写真の撮影の仕方など、いろいろ教えました。写真もバシャバシャ撮影してました。
月は一番簡単な被写体。中には電線が通ってしまったものもあったりして、個性的!
木星の4つの衛星、土星の環、火星、金星、すばるの星の輝き、オリオン大星雲、北斗七星の二重星・・・。宇宙って広い!!
宇宙のこと、元素のこと、いろんな「点」となっていた知識が「線」と繋がる瞬間が、わかりました。
写真も撮影するだけだとなんだかつまらないので、某科学雑誌にパソコンから投稿。当然、ローマ字をもう一度復習したり、キーボード入力に慣れなくてはなりません。当然、自力でやってもらいました(4児の母は忙しい)。
なんと、掲載されました!
小学校生活って、一人1回くらいは、何か表彰されたり、選ばれることがあるはずです。
ところが、学校で表彰されることといえば、鉛筆が関わるものだったり、体育系のことばかり。表彰される見込みはほとんどないと思っていました。
ならば、学校外で表彰されることをしてやったらいい!と発見した瞬間でした。写真コンテストなんて、小学校ではないですし。
ここから、その掲載された科学雑誌にドハマリしてゆきます。
ルービックキューブは、もっと記録を伸ばしたいと、某大学サークルにお邪魔させてもらったりしました。平日なので、もちろん一人で電車で行ってもらいました(4児の母は忙しい)
子どもはすごいです。
得意なもの、好きなことにはとても貪欲です。すぐにチャレンジしてゆきますし、そこから興味がツリーのように広がってゆきます。
子どもの成長は、川の流れのようなもの。好きなものも年齢とともに変わる
子どもは成長するので、そのときどきによって、好きなものは、川の流れのようにかわってゆきます。飽きるというのもあるでしょう。
私は、これは決して、「長続きしない」と否定的に思っていません。
ときには、他者と比較して、自分の才能のなさを感じ、その道を諦めることも肝心です。
ほとんどの人は、そうした経験から、自分の個性を探していったんじゃないかと思います。
野球を頑張っても、プロにはなれないことがわかったから、他のスポーツにした。
数学を頑張っても、理系学部に入れないから、文系に転向した。
「諦める」ことはある意味、自分の特性を知り、別の可能性ある道を探すチャンスだと思います。
なので、今後も、ずっーーと発展途上、いつも、試行錯誤です。